スーツ業界から焼鳥屋店長へ。出会いから繋がる高橋代表のヒストリー

家族、親戚が事業を営んでいた環境で育った高橋代表。「社長になりたい」という漠然とした想いだけで、異色の転職を経て飲食業界へ飛び込んだ。
[やきとりはな]のマスターとの出会いをきっかけに独立し、現在は3つの業態を経営されています。
お客さんの笑顔を大事にして、会社の引き継ぎから繁栄までの熱い情熱に迫ります。

※本記事に記載しているメニューや価格は、2024年11月現在のものです。

スーツから焼き鳥へ、異色のキャリア転換

わっきー

東京/江東区で焼鳥屋を長年されていますが、飲食業界はいつ頃から携わっているのでしょうか?

高橋代表

元々は全くの畑違いで、洋服の青山で販売員をしていました。バブルの名残がある時代で、ダブルスーツが主流でしたね。
ただ学生の頃から、”社長になりたい”という漠然ながら願望を持っていて、約2年勤めた後、退職しました。
“手に職を持ってなければ社長にはなれない”と思っていて、学生の頃から飲み歩きが好きだったため、”お酒の仕事をしよう”となりました笑

わっきー

ハッキリとした動機で、わかりやすいです笑
スーツ業界から飲食業界とは、異色ですよね。

高橋代表

いくつか居酒屋の面接に行ったのですが、最終的に働くことになったのは、自分が当時通っていた[やきとり はな]だったんです。いつも客として話していたマスターに、アルバイトからやらせてほしい。とお願いしまして。
そしたら、独立支援制度もやっている話しをされて、「店長からやってみなよ」と言われて、これはチャンスだと思い、いきなり店長からやることになったんです。
ちなみに余談ですが、マスターにスーツも売ったことがあるんですよ笑

わっきー

それは凄いですね!まさに引き寄せの法則というか。。
全て繋がっていたということですね!

高橋代表

今思い返せば、面白いですよね。
そこから2年間、店長として修行し独立に至ったのですが、ただ1つ不安があって、串打ちの仕込みがなかなか大変で、時間が全然足らなかったりしていたんですよ。
“これだと独立した時にやっていけるか”という不安が店長時代にあったのですが、独立時にマスターや仲間達が手伝ってくれて、無事に独立して自分の店を持つことができました。

わっきー

独立支援制度があるということでしたが、独立に必要な資金などは、どうされたのですか?

高橋代表

[やきとり はな]の会社が全額出してくれました。「将来、ここを買い取れよ」と言っていただき、有り難いことに0円で、26歳の時にお店を持つことができました。
ですので、今現在も同じように独立支援制度を続けていて、独立を目指して頑張ってる社員も何人かいますね。

わっきー

素晴らしい企業体制ですね。
ちなみに物件はどうやって探されたのでしょうか?

高橋代表

なるべく、[やきとり はな]の成功例に近い物件を探しました。
駅から離れていて、住宅街で、周りにあまりお店がない。自転車やバスの導線上のエリアですね。
たまたまラーメン屋の居抜きで物件が見つかり、そこをスケルトンにして店を出しました。

わっきー

そこから[やきとり はな]の有限会社バラコーポレーションの代表には、どのような経緯で就いたのでしょうか?

高橋代表

当時の代表が癌を患っていて、入退院を繰り返していたんです。
自分の店をやりながらずっと気にかけていたのですが、残念ながら息を引き取り、色々と話し合いの結果、僕が有限会社バラコーポレーションを引き継ぐことになったんです。
本格的に経営を学んだのは、実はここが転機になりますね。
今まで自分がしていただいたことを再現しながら、人も店舗も少しずつ増えていき、今に至ります。

お客様の笑顔と従業員の成長

わっきー

なにか運命みたいなものも感じますね。
お店がうまくいき始めた理由は、どのようなことだったのでしょうか?

高橋代表

お客さんに喜んでもらうことはずっと徹底してきましたが、従業員の給料を上げてやりたいと本気で考えた時に、マーケティングを学び始めましたね。集客やお店の見せ方、店内に貼ってあるPOPなどもそうです。その学んだものを形にしていき、そこからどの店舗も少しずつ良くなっていきました。

わっきー

なるほどです。
マーケティング、要は”売れる仕組み”作りですよね。
ここはどの商売でも、1番重要ポイントですよね。

高橋代表

そうなんです。ただ土台がしっかり出来ていないと、マーケティングはできないんですよ。家造りと一緒ですよね。
その土台というのは、まず当たり前ですが美味しいもの。そしてお客さんに満足してもらい、笑顔にしていくこと。
ウチの経営理念に「ありがとうを笑顔で伝える。商売をして三方よしを目指す」というのがあります。
お客様、業者様、スタッフみんなが喜べる三方よしを目指すべく『居心地の良い店づくり』を意識しています。
それを世間に認めてもらい、商売として成り立つ。そのためにも、お客様を笑顔にして帰っていただきたい!この想いを大事にしています。

わっきー

店舗数が増えてお店が繁盛していますし、それがもう答えですよね。
高橋代表は飲食経営者が集まるコミュニティーでの活動もされていらっしゃいますが、ここでの学びや出会いもかなり大切にされていますよね。

高橋代表

そうですね、日々、皆さんから学ばせていただいてますね。
全国延べ1000人ぐらいの飲食経営者がいる“繁盛飲食店ネットワーク”というコミュニティーです。
2017年に、イタリア食堂「イルキャンティ」の新田さんとfacebookで繋がる機会があり、仲良くさせていただき、このコミュニティーをご紹介していただきました。
僕が3店舗経営していた時に入り、そこから8店舗まで増やすことができました。

わっきー

情報共有できる環境は、どの業種も非常に重要ですよね。
最後に、高橋代表の人材育成について、教えてください。

高橋代表

売上をあげるために〇〇しなさい、ではなく、お客さんを笑顔にするために〇〇しなさい。という”心”の部分を伝えています。
僕たちは焼鳥、ラーメンを売っているのではなく、お客さんの喜びに繋がるものを売っています。ここが基本になっていますね。幹部や社員には、定期的に打ち合わせの際に意志共有を常にして、アルバイトさんには「いつもありがとう」と感謝を伝えています。
求人や採用なども昔とは全く違うので、今の時代に合わせて”何が上手くいっているのか”を知り、自分から考え方を変えてく”素直さ”も大事にしていますね。

いかがでしたでしょうか。
高橋代表がスーツ業界からの転職というのは驚きでしたが、そこからはまるでドラマのような、感慨深いヒストリーだなと感じました。
30年近く飲食業を続けられている理由も、納得させられる内容でしたね。
[やきとり はな]が母体で、[らぁ麺ばらや]とベーカリーの[Dreamin’B Sumiyosi]、計3業態を経営されている高橋代表の今後の活動にも注目です!
 

炭焼やきとり はな 扇橋店

東京都江東区扇橋2-21-2

営業時間
月~金曜日・祝前後:17:00 – 24:00
土・日・祝日:16:00 – 24:00

定休日:無し

その他、店舗の情報はこちらから

東陽町らぁ麺ばらや

東京都江東区東陽4丁目3−1 信栄ビル 1F

営業時間:11:30 – 20:00

定休日:土曜日

Dreamin’B Sumiyosi

東京都江東区住吉2丁目2−4 サカエ輪業商会

営業時間:8:00 – 18:00

定休日:月曜日

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