「Change8」井比取締役の飲食業界一筋のキャリアから生まれた飲食店経営の哲学

細かく遡ると、高校時代にマクドナルドでアルバイトから始まってますね。大学時代は鉄板焼き屋でアルバイト。新卒でジー・コミュニケーションに入社し、そこでも飲食部門で働き……だから、もうずっと飲食業界ですね。

前職のダイヤモンドダイニングでは、事業部長の役職時に自分なりの売上貢献はさせていただいたので、次は自分の力で飲食業界で戦っていきたい想いが強くなり、また、出資のタイミングも重なり、独立に至りました。

いえ、物件から業態を決めました。西荻窪の物件が手に入ったので、そこからエリアの特性などマーケティングし、大衆酒場とうどん屋に決めました。

うどんに関しては、個人的に”武蔵野うどん澤村”さんをリスペクトしていまして、埼玉の戸田市にあるのですが、正直立地が悪く、大箱の店舗にも関わらず、店内は常に満席。極太でコシが強い自家製麺が凄く美味しいんですよ。
ただ、こういったガッツリ系のうどん屋って、東京にはあまり無いな、と思いまして、自分流の武蔵野うどんとして『東京KINGうどん』を始めた経緯です。

空き物件を見つけたら、その近くのコンビニで缶チューハイ買って、飲みながら2~3時間、その物件の前にいます笑。人の動きや通る人の年代、サラリーマンやカップルの割合など、自分の目で見ますね。
物件に関しては、前職の会社で色々学ぶことができたので、その経験も活きていると思います。とにかく、物件が全てだし、物件選びが一番大事だと考えてます。

人ってそれぞれ、得意・不得意がありますが、その得意な部分を伸ばすやり方にしていますね。
それと、一番重要なのが働き方です。例えば、Aさんはめっちゃ稼ぎたい。Bさんは仕事しながらプライベートも楽しみたい。Cさんはプライベートのために仕事をしたい。様々な人がいる中、働き方を各々変えるやり方をしています。だから、休みも勤務時間も人によってバラバラです。

そうなんです、離職率を下げることも、かなり重要なポイントです。
そのために現場で働く人に寄り添った環境を作っていますが、ただ、そこにはしっかりとしたルールを敷いてます。
識学の”姿勢のルール”というものがありまして、社長だろうがアルバイトだろうが、絶対に守らないといけないルールを作っています。そこの部分は徹底して、組織作りを考えていますね。

当時ほど重要ではなく、広告費を払ってPRする時代は、もう終わってると考えています。
ナノインフルエンサー(フォロワー1万人ぐらい)の方々が正直なレビューを発信して、その情報をトップインフルエンサーがキャッチして食べにいく、今の時代はそのサイクルになっていると思いますね。彼らも常にネタを探しているわけですからね。

今後、新たな業態のお店も考えていますので、あたためているアイデアを形にしていきたいと思ってます。
味、ボリューム、そしてプライスと、満足してもらえる内容を提供していきますので、是非お店に食べに飲みにきてください。